三島市立公園 楽寿園は、新幹線の三島駅から徒歩5分という立地でありながら、1952年には国の天然記念物及び名勝に指定されたほど、自然豊かな美しい公園です。
季節の花を楽しんだり散策をしたりするのはもちろん、子供が大好きな乗り物もたくさんありますし、かわいい動物たちもいて、子供から大人までいろいろな楽しみ方ができます。
今回は三島市立公園 楽寿園のお出かけ情報を体験談を交えながらまとめました。
楽寿園って、どんなところ?
楽寿園は水の都三島を代表する自然公園で、2万坪以上の面積に様々な施設があります。
楽寿園の自然
楽寿園は1952年(昭和29年)に国指定文化財「天然記念物・名勝」)に指定されました。また、2012年(平成24年)には伊豆ジオパークのジオサイトとして登録されました。
楽寿園は、約1万2千年前に富士山が噴火した時に流れ出た溶岩流の末端にあたると考えられており、古代の溶岩がいたるところに見られます。
小浜池は富士山の湧水が作り出す池で、季節によって水量が変化します。1960年(昭和37年)頃から小浜池の湧水量は減少し続けており、涸渇している時が多くなっているのは残念ですが、水が増えることもあります。水位は毎日測定されています。
楽寿園の森の植物については詳細なデータがホームページに載っていますので、観察やどんぐり拾いの参考にしてください。
主な木の根元には木の名前の札が立っており、蓋を上げると下に木の説明が書いてあります。
子供はそういう札をめくって歩くのが大好きですから、次々に札を探しながら自分から歩いてくれるのもうれしいです。
楽寿園はどんぐり拾いにも格好の場所です。一般的などんぐりはもちろん、丸くて帽子がくるくるパーマみたいなクヌギのどんぐりが拾えるのがうれしいです。
私はこれが目当てに楽寿園に行くと言っても過言ではありません。
木の実を拾うなら前の晩に風が強かった日や、風の強い日がおすすめです。
午前中に落ちていなくても、午後から風が出てきたら、お目当ての木の下にもう一度行ってみるといいですよ。
クヌギのどんぐりは、どんぐりの中でも落ちるのが早く、8月末から9月初め頃から落ち始めます。
時期によって、どんなどんぐりがどの辺りで拾えるか気をつけてみると面白いです。
クヌギのどんぐりは虫にとっても美味しいので、中に虫がいる確率が高いです。
どんぐりの虫が気になる方は冷凍したり、茹でたりしますが、私は虫の死骸が入った実は嫌なので、浅い箱に入れて蓋をしないで放っておきます。
イモムシが殻を食い破って出てきたら、穴の開いた実と虫を処分し、きれいな実だけ残しています。
イモムシはゾウムシの仲間の幼虫で、土に潜ってサナギになるためにどんぐりから出てくるので、箱の中を土を求めて歩き回りますが、飛び回ったりはしません。
クヌギのどんぐりは殻が弱く、数年保存しておくと落としただけで割れるくらいなので、工作には不向きですが、大きな丸いどんぐりは、拾うだけでうれしくなります。
どんぐりを拾ったら風通しをよくして保管しましょう。
ビニール袋に入れたままにすると、カビが生えます。だんだん中身から水分が抜けてきて、振るとコトコト音がするようになります。この音がしなくなればカビが生えることはないそうですが、それまでに数年かかります(どんぐりの大きさにもよります)。
クヌギがあるということは、その樹液を好む虫もいます。
一度楽寿園で、昼間にカブトムシを手づかみで捕まえたことがあります。カブトムシは基本的には夜行性ですが、強いオスに負けて夜の間に樹液を飲めなかったオスや、卵を産むために栄養補給をするメスは昼間でも活動していることがあるのです。
メスのカブトムシの場合は既に交尾を済ませていることが多いので、腐葉土やカブトムシ用の土を深め(10センチ以上)に入れて環境を整えてあげると、卵を産む可能性が高いです。
どうぶつ広場
小規模ではありますが、楽寿園にはかわいい動物たちがたくさんいます。レッサーパンダ、与那国馬、ポニー、ミニブタ、アルパカ、デグー、マーラなどです。
レッサーパンダは暑さに弱いので、夏は日陰でへたばっていますが、その様子もかわいいです。2010年に三島市内で多くの人に噛みつくなどして捕獲されたニホンザルのらっきーもいます。
どうぶつふれあい広場では、モルモットやウサギなどと触れ合うこともできます。土日祝日には午前と午後に、与那国馬やポニーの乗馬体験も行われます。
どうぶつ広場、乗馬体験、どうぶつふれあい広場についてはこちら
のりもの広場
のりもの広場には豆汽車やメリーゴーランド、乗り物やゲームがたくさん揃えられており、すべて100円で楽しめるのが魅力です。
メリーゴーランドは、うちの子が小さい頃、馬に乗りたがったので私が落ちないように付き添って立っていましたら、「付き添っただけだから」と私の分のお金を返してくれたので驚きました。
怪我を防いでいる点は施設側にもメリットがあるのでしょうが、付き添った分もしっかりお金を取られる施設も普通にありますから、楽寿園は良心的で、子連れに優しい施設だと感心しました。
イベント
季節によって、さつき祭り、ホタル祭り、山野草展、菊祭りなどが行われ、美しい花を楽しむことができます。
夏には湧水を利用した水遊び広場が設置され、親子連れに人気です。周囲はミストでとても涼しく、お天気がいいと虹がかかります。下は砂利が敷いてあるので泥でぐちゃぐちゃしないのもうれしいです。
水の吹き出し口に近寄るとかなり濡れるので、お子さんは水着で走り回ったり、砂(砂利)遊びをしています。レインコートを着て小さいお子さんに付き添うお母さんの姿もよく見られます。
蒸気機関車の静態保存
蒸気機関車C58型322号機が静態保存されています。
運転席に入ることができるので、子供は大喜びです。
車輪の大きさと背くらべをしたり、運転手気分を味わったりして記念撮影をどうぞ。
三島市郷土資料館
三島市の歴史や文化、人々の暮らしを紹介する資料館です。空調が効いているので、ちょっと一休みに入るとほっとします。
昔の農具や、昔のアイロン、炊飯器、黒電話、氷で冷やす冷蔵庫、遊び道具などが展示されており、触れていいものもあるので、子供は興味津々です。
月に2~3回ほど、昔の生活を体験できる郷土教室が行われます。
昼食について
楽寿園にはお休み処「桜」があり、軽食なら食べられます。また、イベントで屋台の出店があることもあります。新幹線の駅や三島大社にも近いので、周囲にも飲食店があります。
服装等について
自然がいっぱいなので、虫刺されや怪我防止のため、帽子、長袖長ズボンが望ましいです。夏に水遊び広場を利用する場合は、お子さんはサンダルと水着、大人は必要に応じてレインコートをお持ちください。
小さいお子さんが日向ぼっこをしていた蜂に手を出して刺されることもありますし、夏は蜂も水を求めて水のある場所に寄ってきますので、蜂を刺激しないように気をつけてあげてください。
楽寿園へのアクセス
楽寿園はJR三島駅南口より徒歩3分です。お車の場合は専用駐車場があります。周囲にもコインパーキングがあります。
営業時間、休園日について
営業時間は、4月から10月は9:00~17:00、11月から3月は9:00~16:30です。
最終入園は閉園の30分前までです。休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)と年末年始です。
楽寿園の料金について
楽寿園の入園料は300円です。15歳未満の方、学生(学生証提示)、三島市内在住の70歳以上の方、障害者手帳または療育手帳をお持ちの方と付添人(手帳提示)は無料です。
また、購入日から一年間何度でも利用できる年間入園券(1000円)もあります。
授乳室等について
園内はベビーカーでも歩きやすく、授乳室や多目的トイレもあるので、赤ちゃん連れでも安心です。
その他の見どころ
近隣に三嶋大社があります。水の都と呼ばれるだけあって、周辺は清らかなせせらぎや、水を利用した仕掛けもたくさんありますので、散策にはもってこいです。
街中がせせらぎ~せせらぎ回遊ルート、水の仕掛けめぐりについてはこちら
まとめ
三島市立公園 楽寿園は、新幹線の駅から徒歩3分という立地にありながら、緑や水や花や自然がいっぱいの公園です。お散歩するにも気持ちがよく、動物にも触れ合ったり乗り物に乗ったり、子供も大満足で、1日たっぷり遊べます。ぜひいらしてください。
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