お子さんはお風呂がお好きですか?
ちょっとした工夫でお風呂を楽しくできますよ。
楽しいだけではなく頭もよくなります!
今回はお風呂で子供と楽しく遊ぶ方法の中から、
主に100円ショップでも入手できるおもちゃで遊べる方法をまとめました。
お風呂で子供が喜ぶ遊び!手作りおもちゃ
お風呂のいいところは、服や部屋を濡らしたり汚したりする心配がないことです。
部屋でやるにはちょっと心配な遊びでも思い切りできますよ。
- 絵の具の色水で遊ぶ
お部屋でやると、こぼして汚すことが不安な色水遊びも、お風呂でやれば安心!混色も楽しく覚えられますよ。
プリンの容器などを5つ以上、かきまぜ棒(スプーン)、スポイト、絵の具、ペットボトルなどを用意します。容器1つについて1色の絵の具をちょっぴり出します。
白、赤、青、黄があるといいですが、お好みでどうぞ。
水(お湯)を入れて絵の具を溶かし、それぞれの色の色水を作ります。
容器の1つはジュースを作るコップにします。ペットボトルには水(お湯)を入れておきます。
お子さんがスポイトで色水をコップにとり、好みの色を作って、ペットボトルの水を注ぎかきまぜて、ジュースの出来上がりです。
お母さんはお客さんになって、ジュースを飲んだふりをしながら排水口に流します。
お母さんは「イチゴ(赤)」「もも(赤と白)」「オレンジ(赤と黄)」など、混色を意識しながらジュースを注文します。
最後は全部の色を混ぜて、ココア?コーヒー?
うちの子は色水をお風呂にスタンバイしてから声をかけると、何をしていてもお風呂にすっとんで行きました。遊び始めると夢中ですから、私は身体を洗ってやりながらお客さんを演じました。
色を混ぜたくて仕方がないので、汚い色ばかり作っていたのも楽しい思い出です。
お子さんが成長してきたら、「幸せ色のジュースをください」「悲しい色」「涼しくなる色」「あったまる色」などの注文もしてみましょう。
お子さんがどんな色を作ってくれるか楽しみですね。
- しゃぼん玉で遊ぶ
外で遊ぶイメージのしゃぼん玉ですが、お風呂でも楽しく遊べます。普通に飛ばしたり、洗面器にしゃぼん玉をたくさんくっつけたり、手作りした吹き口を使ってみるのもいいですね。
水鉄砲の的としても使えます。
しゃぼん玉の当たったところや、しゃぼん玉が落ちた床は石鹸液がついてとてもすべりやすくなっています。必ず水でよく流してから上がるようにしましょう。
- 水鉄砲で遊ぶ
昔ながらの形のものから、鉄砲型、人形のもの、手の水鉄砲まで、色々なものがありますね。
マヨネーズや洗剤の容器、スプレーボトルなども使えます。
的にするものは、鏡や水道やシャワーなどお風呂にあるもの、おもちゃやカップなどをお風呂の縁に立てたりお湯に浮かべたり、水上を動くおもちゃを使ったり、いろいろ工夫できます。
盛り上がるのはやっぱり、お母さんが飛ばしたしゃぼん玉を、お子さんが水鉄砲で撃つシューティングゲームですね!
お母さんがOKなら撃ち合いもしてみましょう。
天井には水をかけない方が無難です。
水滴がぽたぽた垂れてきて、冷たい思いをします。
楽しくてなかなか終わりませんから、「あと3回で終わりにしようね」などと声をかけ、守れたらたくさんほめてあげましょう。
- 水車で遊ぶ
水車と、じょうろ(ペットボトルやコップでもいいです)を用意します。
水が当たる場所や、かける水の勢いによって回り方が変わります。
はね飛ぶしぶきもうれしいですね。水車を手作りしても楽しいですよ。
- 釣りおもちゃで遊ぶ
100円ショップでも釣りのおもちゃを売っています。
ひっかけるタイプより磁石の方が簡単です。
魚は発泡トレーで作ってクリップをつけるなどすれば増やすことができますね。
上手に釣れるようになってきたら、全部釣るのに何秒かかるか、タイムトライアルをしてみましょう。お母さんと競争するのも楽しいですね。
- おままごとで遊ぶ
おままごとセットと入浴剤で遊びます。ポットに入浴剤ジュースを作ってカップに注ぎます。
お鍋にお湯を入れ、釣り遊び用の魚など(具材)を入れ(煮て)、入浴剤(調味料)を入れてかきまぜて、お茶碗に盛りつけて、さあ、召し上がれ。
- サイフォンで遊ぶ
透明のホース(中が見えるのがおすすめです。
ホームセンターなどで計り売りしています)を用意して、サイフォンの不思議を体感させてあげましょう。
- 水中ダンス~浮沈子のおもちゃ
ペットボトルに水を入れて、浮沈子のおもちゃを入れて蓋をし、ぐっと圧力をかけると、おもちゃが浮いたり沈んだり回ったりします。
100円ショップでも売っていますし、お弁当のしょうゆ入れなどを使って手作りすることもできます。
- 浮く?沈む?実験
いろいろなものを、浮くか?沈むか?予想しながら試してみましょう。
正しく答えることよりも、理由を考えて予想することが大切です。
お子さんの予想に「なるほどね」と感心しながら実験しましょう。
お子さんが博士、お母さんが助手になってもいいですね。
ハンカチなどは、最初は浮いているけれど、水が浸みこんでいくと沈んでしまいますね。
お船になっている時は浮いているお椀も、中に水を入れると沈むかもしれません。
スーパーボールとプラスチックのスプーンでは、スーパーボールの方が重い感じがするのに、スーパーボールは浮いて、プラスチックのスプーンは沈むのは不思議だと感じるかもしれません。
プラスチックのスプーンの中には、普通は沈むけれど、上を向けてそっと水面に置くと浮くものもあります。
浮いたスプーンに水を1滴ずつ入れていくとどうなるかな?など、いろいろな不思議がでてくると思います。
何か不思議があった時に、科学的な説明をきちんとしようと焦らなくても大丈夫です。
一緒に「不思議だねえ」と言ったり、「そういうことによく気づいたね」「よく見ているね」などとほめてあげましょう。
- 五十音表、アルファベット表で遊ぶ
100円ショップでも売っている、お風呂の壁に水で貼れる五十音表やアルファベット表を使ってみましょう。
ただ勉強するのではお子さんのやる気が出ない時は、水鉄砲を持たせて、「は」はどれ?
「撃ってみて」「appleはどこ?狙えるかな?」などと誘ってみるのもいいですよ。
たくさんほめてあげましょうね。
- 発泡素材のアルファベットや数字で遊ぶ
アルファベットや、数字と+-×÷=などが揃った発泡素材のおもちゃが、100円ショップにもあります。
アルファベットを全部お湯に浮かべ、言ったアルファベットを拾い出してもらったり、浴槽の壁にAからZまで並べてもらったり。
数字を全部お湯に浮かべておき、お母さんが浴槽の壁に計算式を作って、お子さんが答を探し出してくっつけたりします。
最後は「何秒で片づけられるかな?よーいドン!」で楽しく終わりましょう。
- 水でお絵かき、お風呂クレヨンで遊ぶ
お風呂クレヨンでもいいですし、水でお絵かきするおもちゃをお持ちでしたら、そのシートを吸盤と紐と洗濯ばさみで吊れば、お風呂でお絵かきや文字の練習ができますよ。
水鉄砲の的を描くのもいいですね。
まず書けそうな文字を出題してほめて気分を良くしてから、最近間違えた文字を出題してみます。
書けたら大いにほめ、書けなければ、どこがわかりにくいのかを聞いてみたり、お子さんなりの唱え方を一緒に考えてみたりしましょう。
色々話すことでお子さんの記憶に残りやすくなりますよ。
- 「かさ(容積)」の感覚をつかむ
小学校2年生になると「かさ」がでてきます。1ℓ=10dℓ=1000mℓがなかなか覚えられない子もいます。
小学生になったらそろそろ、お風呂のカップや洗面器などに計量カップのようにマジックで目盛りをつけてみましょう。
少なくとも100mℓと1ℓのものは用意できるといいですね。
目盛りをつけたからといって、急に覚えさせようと躍起にならなくても大丈夫です。
目盛りに興味を持ったら教えてあげたり、「このカップでこれに水を入れたら何杯入るかな?」と言ってみたりします。
本格的に算数で習い始めたら、「1ℓはいつも遊んでいるこの容器だよ」と示してあげると、かさ(容積)の感覚がとらえやすくなりますよ。
- 水中眼鏡
お風呂で水に顔をつける練習や浮かぶ練習をします。
水中眼鏡も用意して、お風呂で遊びながら練習しましょう。怖がるお子さんには小さめの浮き輪を用意してもいいですね。
お母さんとどちらが長く顔を水につけていられるか?や、何秒つけていられるか?
沈むおもちゃをかくして、お子さんに潜ってさがさせるなど、やってみましょう。
粉末や炭酸の入浴剤が溶けていく様子を潜って観察してみたり、お子さんが潜ったら目の前に液体入浴剤を細く落として動きを観察したりするのも面白いですよ。
お風呂で楽しく遊べるゆえの悩み
お風呂を楽しく遊べるようにしてきたので、うちの子はお風呂を嫌がって悩むことはありませんでしたが、楽しいゆえの悩みはありました。
私の場合は大きく分けて二つでした。
一つはお風呂のおもちゃがたくさんあること。
私は子供が赤ちゃんの頃に、お風呂おもちゃの収納用として大きめの水切りかご&漬け置きバスケットを一組買って、おもちゃはそのかごに入るだけにしようと思いました。
水切りかごなら、濡れたおもちゃを入れても安心です。
蓋つきなら来客時にはすっきりと見せることができます。
また、子供が小さい頃は洗い場で遊んでいると寒そうで心配なので、漬け置きバスケット部分を洗い場に置いてお湯を張り、子供を半身浴のように座らせて遊ばせました。
小さいうちは船のようにお風呂に浮かべてみたり、大きくなったら逆さまに浮かべて上に乗せたりしました。
9歳になった今でも、(多少おもちゃははみ出していますが)、その収納に満足しています。
おもちゃの中で、赤ちゃんの頃から現在までほとんど変わらずにあるものもあります。たくさんあるカップ、ホース、スプーン、漏斗、スポイトなど、工夫次第でいろいろに利用できるものは重宝しますし、小学校の夏休み自由研究でも活躍していますよ。
もう一つの悩みは、お風呂が楽しいせいで子供がなかなかお風呂から上がらなかったり、上がったと思ったら、脱衣所に置いてある他のおもちゃに手を出して、身体を拭いたり服を着たりしないということでした。
子育て相談でそれを話してため息をついたところ、「おもちゃがあるから気をとられるので、おもちゃをなくせばいい。お風呂は身体を清潔にするところだから。」と言われました。
私は「お風呂は小さな実験室にしたいから、それはできません。」と即答しました。
不思議なことですが、それによって「私はこれでいい」と自覚できると、子供が遊んでいても気にならなくなりました。
むしろ、子供に科学の芽や好奇心が育っていることを喜び、見守れるようになりました。
どうしても素早くお風呂を済ませたい時は、お風呂を少し熱めに入れる(熱くなって早く出たくなります。)とか、予め「今日はおもちゃなしで遊ぼうよ」と交渉したりしました。
ずいぶん大きくなるまで、遊んでいる子供の身体を洗ったり拭いたり服を着せてあげたりしていましたが、いつしか自然に自分でやるようになっていきました。
楽しいお風呂にすると大変なこともありましたが、全部子供の中に生かされていくので、私は本当によかったと思っています。
まとめ
入浴は、食事や歯磨きと同様、生まれてから一生続いていきます。
「浴育」はお子さんだけの言葉ではなく、青年や大人、高齢者まで通用する言葉だとして、それぞれの年齢でのお風呂の効果的な入り方や楽しみ方の提案もされています。
お子さんとお風呂の時間を共有できるのは今だけです。
お子さんとお風呂を楽しんだ時間は、お子さんにとってもお母さんにとっても、一生の宝物になることでしょう。
透明のホース(中が見えるのがおすすめです。
ホームセンターなどで計り売りしています)を用意して、サイフォンの不思議を体感させてあげましょう
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