すくすくと育った赤ちゃんも、2歳にもなれば顔つきもずいぶんしっかりとしてきます。
それに伴って自我に目覚め、イヤイヤ期が始まったり「魔の2歳児」とも呼ばれる時期。
そんな時に2歳になった子供が激しい夜泣き。どうしてかしら?原因はなに?と不安に思う事もあると思います。
あまりにも様子がおかしい泣き方をした場合、それは夜驚症かも。
今回は夜驚症と夜泣きのメカニズムと対策についてお伝えしていきますね。
2歳の夜泣きがひどい!暴れるのは夜驚症かも?
夜驚症というと聞きなれない症状かもしれませんが、実は睡眠障害の一種で睡眠時驚愕症という専門用語もあります。
海外では、5%程度の子供に発症が見られるという調査結果も出ています。
ですので、大抵の場合は「夜泣き」と判断したいところですが、夜泣きと夜驚症では決定的に違う事があります。
夜泣きは、あやしてあげる事で収まる事が多いですが、夜驚症は何をしても収まりません。
その理由は夜驚症のメカニズムにあります。
通常夜泣きは浅い眠りの時に目が覚めて泣いてしまう事。
逆に夜驚症は深い眠りの時に急に起きてしまう事。
深い眠りの時は脳も身体も休んでいる状態ですが、脳の一部分だけが起きている状態なので、本人に自覚がない事が多いです。
その為、あやしても泣き止んでくれない事がほとんどです。
その激しい夜泣きが夜驚症だった場合我々ママパパに出来る事は、そばにいてあげるだけ。
覚醒しているのは脳の一部分だけですので、どれだけあやしてあげてもほとんど効果はありません。
夜驚症は概ね30秒~5分程度で収まる事が多い症状ですので、その場で暴れても泣き叫んでもそばにいてあげてくださいね。
では、夜驚症の原因とは何なのでしょうか。
これにつきましては、はっきりとした原因がわかっていません。
しかしながら、ストレスや疲労等が原因とする説が有力です。
逆に安心できるのは、夜驚症によって健康を妨げる心配はないという事。
夜驚症はその症状の激しさからとても心配してしまうでしょうが、実は幼児が成長の階段を上っているアンバランスな状態とも取る事が出来ます。
叫んでも暴れても決して怒ったりはせずに優しく見守ってあげる事がとても重要です。
但し、まれに叫びながら走り回る、歩き回る。といった事をしてしまう赤ちゃんもいますから、赤ちゃんの安全を考えてそばにいてあげてくださいね。
夜驚症が10分以上、それが一晩に何度も起こるといった場合には他の原因も疑わしいので、一度お医者さんに相談してみましょう。
夜泣きは2歳児の仕事?原因を知ってあげる事が大切!
さて、夜驚症については理解して頂けたかと思いますが、夜驚症に限らず2歳位の赤ちゃんは夜泣きが多く困ってしまう事が多くありますよね。
その原因の多くがストレスによるものと考えられています。
もちろん、一生懸命育児を行っているあなたが悪いわけでは全くありません。
ストレスと一言に言ってしまってもマイナス因子だけではないのです。
嫌な事があった、怖い事があった、いけない事をして怒られた。それはもちろんストレスではありますが、その逆もあるのです。
楽しい事があった、珍しい事を知ったといったプラスの事も「興奮」という意味ではストレスになります。
楽しかった気持ちのまま就寝するのはとても良い事の様に思えますが、興奮状態のままでは脳が覚醒してしまい寝つきが悪くなってしまったり疲れて寝ている間に不機嫌になってしまったりと夜泣きの原因となります。
寝る前にはできるだけ平常心に戻してあげる事が解決のコツ。
ママパパが添い寝してあげたり、お話をしてあげたりを習慣づけてあげる事で、お布団やベッドがほっとできる場所だという事を覚える事ができ、夜泣きや夜驚症は自然と良くなっていきます。
まとめ
如何だったでしょうか。今回は夜驚症を中心に2歳児の夜泣きのメカニズムや解決方法をお伝えしました。
夜泣きをする、夜驚症になってしまう。というのは幼児が大人の階段を上っている何よりの証拠です。
大人は浅い眠りと深い眠りを繰り返して睡眠をとっていますが、幼児はまだそれがうまくできず、練習している最中です。
昼間にたくさんの情報が頭に入ってきて、その情報が何なのか眠りながらに整理している状態ですがうまくいきません。
起きてる間に甘えたかったけど、ママパパも大変そうだったから我慢した感情があふれ出てしまった。
夜泣きの原因はさまざまですが、例を見て頂けてわかりますよね?
ほとんどの理由が幼児も、幼児の身体も、なんでも一人でできるように必死に頑張っているのです。
確かに大人も眠りを妨げられると良い気持ちではありませんが、決して怒るのではなく幼児の成長段階だと思って優しく対応してあげてくださいね!
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