何気なく毎年行っているお歳暮とお中元。
なんで夏と年末に贈り物をするのかしら?とお思いではないですか?
確かにお歳暮は年末なので、一年間お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。という意味かしら?とは漠然と思うものの、夏にお中元を贈る理由はなにかしら?と疑問は増えるばかり。
結論から申し上げますと、どちらも一年間大変お世話になりましたという、感謝の気持ちを相手に伝える為に行う意味があります。
先ずは疑問の深いお中元のルーツからお伝えしますと、お中元というのは元々中国の三元という祭り事の中の「中元」が日本に伝わったとされています。
この「中元」は日本の昔からの風習であるお盆と時期が近いことから、ご先祖様にお供え物をするといった習わしと重なり一般的になりました。
そして時代の流れと共に近親者やご近所様へとお供え物を配るようになり、その風習がお世話になった方へ贈り物をするという現在の形へと変わったのです。
お歳暮については大方の予想通りと言いますか、その名の通り「歳の暮れ」である年末を差します。
そのルーツからお歳暮は、東日本12月上旬~20日頃、西日本12月13日~20日頃。
お中元は東日本7月上旬~15日頃、西日本7月中旬~8月15日頃までに相手に届くように贈るのが一般的です。
マナーについては、紅白の5本または7本の花又は蝶結びの水引きで、熨斗が付いたのし紙を使用します。
上段中央に「御中元」「御歳暮」、下段にやや小さめにフルネームで名前を書きます。
基本は手渡しですが、現在においてはお世話になった方や親族が遠方である事も多い為、宅急便で送るのも一般的になっています。
宅急便で送る場合は、できるだけ日持ちする物を選びましょう。
特にお中元はお盆の時期とも重なる為、相手の方の不在が続く場合も考えられます。
出来れば相手の方の都合もそれとなく把握できているとベストです。
お歳暮とお中元の相場は??両方贈る場合は「お歳暮」を高い金額に設定!
お歳暮とお中元の相場は、3000円から5000円が一般的とされています。
何か特別にお世話になった方がいてもう少し高い物を贈りたいという場合でも10000円位を上限にしましょう。
あまり高価すぎる物を贈ってしまうと恐縮されてしまいます。
お中元とお歳暮両方を贈る場合には3000円から5000円の範囲内で、お中元よりもお歳暮の方を1000円位高い物を贈ると良いので、
・お中元に3000円~4000円位
・お歳暮に4000円~5000円位
と考えると非常にバランスが取れますね!
特にお歳暮については毎年同等の金額の贈り物が望ましく、前年よりも金額を下げてしまうと失礼にあたってしまいますので、先程お伝えした金額の中でバランス良く選ぶようにしましょうね。
他にも贈る相手によって金額に差をつけた方が良いのかしら?と悩む事もあると思いますが、その場合はお付き合いの深さによって金額を変えましょう。
特に全体の予算を予め決めてしまっている場合には、個々の金額設定が非常に重要になりますよね。
その場合、
直接顔を合わせる機会が多い方には3000円~4000円、電話やお手紙等での付き合いが主で、あまり顔を合わせる機会のない方には2000円~3000円といった差をつけるのが良いでしょう。
お歳暮とお中元は両方贈るべき?どうしても無理ならどちらかで良いの?
お世話になっている方への感謝の気持ちを伝える物ですから、お中元とお歳暮両方贈るのがベストです。
が、やはり金銭的理由等で贈れなかったり、環境の変化などで関係が薄くなってしまい、相手の方からも「ご挨拶だけで」と遠慮されてしまうこともあります。
その時は無理に贈っては相手の方も恐縮してしまいますので、お中元の代わりに暑中見舞いを出すようにしましょう。
その際にお歳暮だけで遠慮させて頂く旨を記載し、お世話になっている方にくれぐれも失礼のない様にしましょうね!
また、色々なお付き合いの中で継続的にお付き合いがあるかわからないけど、今年は大変お世話になったからお歳暮を贈りたい!と思う事もあると思います。
その時は、のし紙に「御歳暮」とは書かずに「お礼(御礼)」と書くことで失礼なく相手の方に暮れのお礼をすることが出来ます。
基本的に「一度きりのお歳暮」は失礼にあたりますから、少しでも今後のお付き合いが不明瞭な場合にはのし紙には「お礼」と書くようにしましょう。
まとめ
今回はお歳暮とお中元のルーツ、マナーを中心にお伝えしました。
せっかくお世話になった方へ感謝の気持ちを伝える行事ですから、贈る方も贈られる方もマナーを守って気持ちよく受け取りたいですよね!
特に、お歳暮は今後もお付き合いよろしくお願いします。といった意味合いも強く含まれています。
そのため、継続的な贈り物をすることが非常に大切になってきます。
お中元とお歳暮の意味を理解して、気持ちよい行事にしましょうね!
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