0~2歳児が喜ぶ手作りおもちゃ ~お金をかけずに廃物を使って簡単に~

子供におもちゃを手作りしたいと思うけれど、何を作ったらいいかわからないし、材料を準備するだけでたいへん……と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、身近にあって、普通なら捨ててしまうものでも、ちょっと工夫すれば、子供が喜ぶおもちゃに大変身します。

 

材料費や手間暇がかかっていると、子供が遊んでくれなかった時にがっかりしてしまいますが、廃物利用で簡単にできるものなら、子供の気が向かなくても壊されても気になりません。

 

今回は段ボールや新聞やチラシ、壊れた機械などの廃材を利用して、0~2歳児が喜ぶ手作りおもちゃや遊びをご紹介します。

 

・段ボールでトンネルや乗って遊べる車を作ろう!

・いらない広告でティッシュやトイレットペーパー?

・壊れた家電などを子供と一緒に解体してみよう!

・古いバスタオルでブランコ遊び

目次

段ボールを使った手作りおもちゃ

・段ボールトンネル

引っ越しや家電製品を買った時や、スーパーなどでもらえる段ボールをトンネルにしてみましょう。

 

乳幼児にとって、先や周りが見通しにくい狭い空間に入るのは怖いものなのだそうです。

 

また、トンネルの高さによって自分の身体をどう使ったら抜けられるのか工夫するので、頭も使いますし、身体の使い方も覚えます。

 

●材料

大きい段ボール箱、補強用の段ボール、ガムテープ、カッターナイフなど

 

●基本の作り方

①段ボール箱は開いて、底と蓋の部分も開いた状態になるようにガムテープでとめ、大きくて長い四角い筒にします。

 

②段ボールに強度が足りない時は、補強用の段ボールを貼って裏打ちします。

その時、段ボールの目を揃えてしまうと、目の向きには折れやすくなるので、縦と横になるように組み合わせると、どちら向きにも曲がりにくくなり、丈夫になります。

 

③段ボール箱を横にしてもぺたんとつぶれてしまわないように、角当てをつけます。

本格的に作ってもいいですし、小さいお菓子の箱や、縦方向に細長く切った段ボールで三角を作って貼ってもいいです。

 

●基本の遊び方

大抵の段ボールは長方形なので、最初はトンネルの高さが高くなるような向きで置きます。

子供が興味を持つまで部屋の中に転がしておくだけでOKです。

 

なんなくくぐれるようになったら、段ボールを倒します。

するとトンネルが低くなります。

 

それもできるようになったら、最初の縦長トンネルを横に半分に切って組み合わせると、最初のトンネルの高さの半分の高さのトンネルになります。

 

高さの違うトンネルをいくつか置いてもいいですし、トンネルの中にボールを転がしてパスし合って遊ぶのもいいですね。

 

●応用

・窓をつける

カッターナイフ等で穴を開け、トンネルに窓を作りましょう。あまり大きい窓にすると強度がなくなります。その窓を通してお話したり、中にいる子供をのぞいたり、つついたりして遊びます。

 

・穴を開ける

穴を開ける時に、家にあるボールや積み木などに形と大きさを合わせると、形合わせ遊びもできます。

 

穴を複数開けておいて、ぬいぐるみやお母さんの手足を出してお子さんを誘い、捕まえにきたらさっと引っ込めて他の穴から出して、人間もぐらたたきのようにも遊べます。

 

・飾る

段ボール剥き出しでは寂しいなと思ったら、お子さんと一緒に、きれいな色のガムテープ、包装紙や色紙、折り紙、切り紙、シールなどで自由に飾りましょう。

 

・いらなくなったら

トンネルがいらなくなったら、お母さんがトンネルをしっかり持って、お子さんにパンチやキックでつぶしてもらいましょう。

 

簡単!段ボールの車

組み立て式の段ボールの車も市販されていますが、適当な大きさの段ボールに包装紙や色紙を貼れば、立派な車になりますよ。

 

丈夫な箱をそのままシンプルに利用すれば、部品が取れたり壊れたりする心配がないので子供を乗せて思い切り押して遊んであげられます。

 

●材料

段ボール(私はオムツの箱を使いましたが、丈夫で子供が乗るのにちょうどよかったです)、ガムテープ、カッターナイフ、包装紙や色紙など。

 

●作り方

①ダンボール箱の蓋の部分を内側に折り込んで、ガムテープでとめます。

底の裏面には滑りが悪くなるものはつけないようにします。

 

②段ボールを車にした時に前になるところに窓を開けます。

 

お子さんが中に座った時の顔の高さに開けてあげましょう。

あまり大きく開けたり、横にも開けたりすると弱くなってしまいます。

 

③側面全体に包装紙などを貼り、色紙で窓やライトやバックランプやタイヤなどをつけます。

お好みによって電車やバスにしてもいいですね。

 

④お子さんが大きくなって滑りにくくなってきたら、家具を滑らせて運ぶ便利グッズを裏につけます。

 

●遊び方

子供を乗せて押して部屋中を回ります。「出発します。ブーン、キキキー」など音を表現したり、大きくなって慣れてきたら急カーブや急停車を織り交ぜたりしながら走ります。

 

子供が大きくなってくるとかなり大変です。

私は年少さんまでがんばりましたが、子供にお願いして卒業させてもらいました。

 

ぬいぐるみをお客さんにして乗せてお子さんが押すのもかわいいですよ。

 

広告を使った手作りおもちゃ~

広告ティッシュ

引っ張ると次々に出てくるティッシュは、お子さんにとって非常に魅力的です。

 

ティッシュを模したものがついているおもちゃもありますが、次々に出てこないとティッシュの楽しさは味わえませんよね。

 

それでは広告をティッシュ代わりにして、お子さんがいくらでも遊べるおもちゃにしてしまいましょう。

 

うちの子はこのおもちゃで満足していたせいか、本物のティッシュで遊んだことは一度もありませんでした。

 

●材料

広告や小冊子(硬くない方が使いやすく、手を切る心配もありません(ティッシュ箱をいっぱいにするので量はかなり必要です。)、ティッシュの空き箱、テープ、はさみ等

 

●作り方

①広告や小冊子は、長辺がティッシュの空き箱の幅(短い方の幅)の2倍より1~2cm短く、短辺はティッシュの空き箱の口の長さより1cmほど短く揃えます(簡単に言えば、二つに折った状態で、ティッシュ箱の口から無理なく入れられる大きさにします。おおざっぱで構いません)。

 

②①を二つ折りにします。

お子さんが好きな絵の広告などがあったら、外側に見えるように折って、ところどころに紛れ込ませると、喜びますよ。

 

③②をティッシュの重ね方で交互に重ねていきます。

普通のティッシュでもそうですが、少ないとうまく出ないので十分に用意します。

 

④ティッシュの空き箱は一度開いて、口の長さ程度まで両端を縮めます(片方はマスキングテープなどで開け閉めできるようにして紙を入れられるようにしてもいいですが、取り出し口からでも入れられます。)

 

⑤③で重ねた広告の束を④の箱に入れて、最初の一枚を取り出し口から出します。

 

⑥何枚か取り出してみて、スムーズに次々に出てくれば完成です。

 

子供が気が向いた時に遊べるところに置きましょう。

 

●遊び方

子供が広告ティッシュを引き出したら、「あら、また出てきた!あらあら、まあまあ!こんなにたくさん!」などと声をかけて盛り上げながら広告を拾って重ねます。

 

お子さんのお昼寝中などに広告を箱にセットしておきます。

 

広告トイレットペーパー

引っ張ると後から後から長~く出てくるトイレットペーパーも、お子さんにはとても魅力的です。

 

広告を長~くつなげて、トイレットペーパーのおもちゃを作りましょう。

 

●材料

広告(大きいものが便利です)、ラップの芯(トイレットペーパーの芯でもよいのですが、ラップの芯の方が強度があります)、テープかのり、ひもなど

 

●作り方

①広告を細長く切り、テープかのりで長くつなぎます。

 

②ラップの芯を①の幅よりも数センチ長めに切ります(少し長めにしておくと、まっすぐに巻けなかった時にごまかしがききます)。

 

③②の芯に①を巻きます。

 

④ひもなどを通してちょうちょ結びにし(芯が外せるようにしておくともう一度巻く時に便利です)、適当なところに吊り下げます。できるだけ直線で長く走れる場所を選びましょう。

 

⑤広告の端を持って引っ張ってみて、トイレットペーパーのように長く引っ張ることができれば完成です。広告の端をお子さんが届くところに垂らしておきます。

 

●遊び方

お子さんが広告を引っ張ったら「長いねー、まだ出てくるよ。どこまで行けるかな?」「走ってごらん、早い早い!」などと声をかけます。

 

お子さんがお昼寝をしているうちに、破れたところを補修したり巻きなおしたりします。

布なら破れないのですが、お子さんの足にからまると危ないので、破れる方が安全です。

 

楽しく遊びながらリサイクルしよう

子供と一緒に壊れた機械や布を楽しく解体、分別しよう

壊れた時計や掃除機、プリンターなどの機械があったら、お子さんと一緒に解体してみましょう。

 

子供は興味津々ですし、リサイクルのための分別もできて、ごみがびっくりするほどコンパクトになるので一石二鳥です。

 

怪我をしないように気をつけてあげましょう。

 

●用意するもの

壊れた機械等、ドライバー、はさみ、ペンチ、外したねじや細かい部品を入れる箱や袋 など。

 

●遊び方

電化製品はまずコンセントが抜けていることを確かめます。

 

ねじは、子供でも回せるくらいまで大人が緩めてあげましょう。

 

やっているうちにドライバーを上手に使えるようになってきますので、上達に応じて緩め加減を調節します。

 

電子部品などはきれいで目を引きますが、尖っている部分も多くありますので気をつけてあげましょう。

 

面白い形の部品があったら工作用にとっておくと、後でもう一度楽しめます。

 

外した部品は、燃えるものと金属に分けていきます。

どちらの仲間に入るのか、お子さんに聞いてみるのもいいですね。

 

くれぐれも無理に分解しようとして怪我をしないようにしてください。

 

●カラーボックスなどの組み立て作業も、子供にとっては大人と同じ道具を使ってお手伝いができるうれしさで、とても特別な遊びになります。

手先も器用になりますよ。

 

●汚れたシーツなども捨てる前に、お子さんと一緒に引き裂いてみましょう。少し切れ目を入れて少し裂き、片方の端は自分で持って、もう一方の端を子供に持たせて走らせます。

 

裂ける時の音が気持ちよくてストレス発散にもなります。裂いた布で布草履を作るのもいいですね。

バスタオルぶらんこ

大人が二人いれば、バスタオルでぶらんこができます。

この遊びは三半規管が鍛えられるといいます。

 

私は自分が車に弱かったり3D酔いをしたりするので、この遊びをよくやりました。そのせいか子供は酔ったり目が回ったりしにくいようです。

 

●用意するもの

バスタオル(古いものを使う場合は生地がしっかりしているもの。子供が大きくなってきたらタオルケットなどを使うと安心です)

 

●遊び方

子供をバスタオルの上に寝かせ、大人二人が両端を持ちます。最初は左右に小さくゆっくり揺らす程度から始めます。

 

子供が慣れてきたら、だんだん大きく揺らしたり、上下に揺さぶったり、激しくしていきます。

 

うちの子は年長さんになってもこの遊びが大好きでしたが、重くなってきたので懇願して、小学校入学とともに卒業させてもらいました。

 

まとめ

身の回りにあるものや、普通なら捨てるものでも、工夫次第で楽しいおもちゃになります。

 

大人にとっては「作業」「仕事」でも、子供にとっては「やってみたい面白そうなこと」もたくさんあります。

 

私は思いつきで色々おもちゃを作りましたが、手をかけて苦労して作ったものより、シンプルなおもちゃや大人のお手伝いになるようなことの方が子供は熱中して遊んだように思います。

 

花に水をやりながら子供に水浴びをさせたり、草取りをしたり、スプレーをシュっと一拭きしてごしごしお掃除したりすることも、子供は大好きです。

 

子供はあっという間に大きくなって、ゲームに乗っ取られてしまいます。

その前にもっと楽しいことをたくさん教えてあげましょう。

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