違法建築になる!?洗濯物干し場に屋根を付けるときに注意するポイントとは

みなさん日々の洗濯物って家のどこに干していますか?

 

一軒家にお住いの方の場合は、お庭に干している方もいらっしゃるでしょう。

 

屋根や雨よけがついているので、カーポートやサンルームに干しているという方も多いかもしれませんね。

 

陽当たりのいいベランダやテラスに洗濯物を干していても、いざ突然のゲリラ豪雨なんて降られた日にはきれいに洗った洗濯物も台無しになっちゃいますよね。

 

「洗濯物干し場に屋根があったらいいな~」なんて思ってベランダやテラスに後付けで雨よけの庇や屋根を取り付ける方も実際少なくありません。

 

しかし、後付けで雨よけの庇や屋根を取り付ける場合、住んでいる家が違法建築になってしまわないように気を付けなければならないことがいろいろあるんです。

 

今回は洗濯物を干すスペースとして、庇や屋根、または目隠しなどを後付けで設ける場合に、やってはいけない気を付けるべきポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 

最悪の場合、「知らなかった」では済まないケースも発生するので十分に気を付けて読み進めてください。

 

また合わせて、見せたくない洗濯物の上手な隠し方もいくつかご紹介したいと思います。

 

目次

洗濯物干し場をdiyするときに気を付けること

洗濯物干し場に屋根があると、突然の夕立やゲリラ豪雨にも対処できて安心ですよね。

 

洗濯物干し場くらいの規模であれば、リフォーム業者に頼まなくても自分でホームセンターから材料を買ってきて、DIYすることが出来そうだと考えて実行する人も少なくないです。

主に一軒家の住宅になりますが、私がリフォーム関連の会社に勤務していたころ、ホームセンターで売っている木材・塩ビパイプ・トタン波板などを使って洗濯物干し場や物置をDIYしていた方に数人会いしたことがありました。

 

中には特に建築関係のお仕事をされている訳でもなく、趣味で勉強してDIYをやっているという方もいました。

 

こういった個人のDIYが原因で、違法建築物になってしまうというパターンも実は少なくありません。

 

違反は主に、建蔽率の規定数値超えによるものが多いです。

 

「建蔽率」とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことで、その土地のある地域・場所によって数値が予め決められています。

 

「この場所では、このくらいの大きさ(広さ)までの建物しか建ててはいけませんよー!」という決まりです。

 

建蔽率に違反しているということは、規定の大きさよりも大きな建物を建ててしまっているということになります。

 

一軒家の住宅は、新築の時に確認申請書を行政機関へ提出しますが、やはりできるだけ大きな家を建てたいという思いからか、建蔽率の限度いっぱいまで大きく設計した住宅を建築することがあります。

 

そのため、建物自体が限度いっぱいなのに、さらにDIYで建築面積を大きくしてしまって、知らないうちに違法となっているというパターンに陥ってしまうのです。

 

洗濯物干し場はリビングや寝室のように長時間常駐する場所ではないので、構造的に問題があるから違法という訳ではないのですが、それでも建蔽率で引っかかれば違法は違法となってしまいます。

 

ベランダ部分に物干しをDIYする場合も、テラスに屋根をつくって物干しにするDIYの場合も、サンルームをDIYして増築する場合なども、建築面積が増えて違反に該当してしまう可能性があります。

 

思い通りの形にできる、ご自身でのDIYは楽しいものですが、知らないうちに違法とならないように注意が必要です。

 

また、DIYしたサンルームなどがリビングなどとつながっていて、居住面積として認められると、居宅の面積に加算され、次年度以降の固定資産税の評価面積にも含まれるという場合があります。

 

そうなると評価額が変わり、支払う税金の額が増えることになってしまいます。

 

簡単な物干しだと思ってDIYを進め、屋外に屋根や壁をつくって居住面積を広げることに対しては

よく考えてから実行されることをおすすめします。

 

洗濯物干し場の目隠しに適しているものは?

洗濯物は下着なんかも含まれたりしていて、個人的なものなのであまり人には見られたくないですよね。

 

それに泥棒など悪いことを考える人は、干してある洗濯物によってその家の家族構成を

予想したりするなんて言いますし。

 

ご自宅の洗濯物干し場に屋根や壁がなく、外からの視線が気になる場合は、洗濯物の目隠しとして、ルーバー壁などを立てることもおすすめです。

壁を立てるだけであれば屋根をかける訳ではないので、先ほど記述した建蔽率違反の心配はありません。

 

ある程度の風通しを維持しながら人の視線を遮断するのは、ルーバー状の壁がおすすめです。

 

テラス部分に目隠しとして木製の縦型ルーバー壁などを立てることができれば、デザイン性も高く、おしゃれな外観を実現できます。

 

ルーバーでなくても、格子状のデザイン板やパンチングメタルなどを使用してもきっと建物外観をおしゃれに演出できますね。

 

もし物干しスペースでの建築が難しい場合は、干している洗濯物を隠すことができるランドリーポンチョや目隠し用のカーテンなども販売されているので、そういった商品で対応することもできます。

 

ランドリーポンチョは洗濯物にかぶせるだけでホコリもかからず、はっ水加工がしてある商品であれば突然の雨の時も安心です。

 

カバーしていても湿気はこもらないという優秀な商品ですね。

 

まとめ

今回は洗濯物干し場に庇や屋根を後付けで設ける場合に、やってはいけない気を付けるべきポイントと、見せたくない洗濯物の上手な隠し方をいくつかご紹介しました。

 

違法建築物については、「知らなかった」では済まないケースも発生します。

 

今後、家の増改築を行う際に、違反している部分を是正しなければならない可能性も出てきますし、家を人に売って引き継ぐ際にも迷惑がかかるかもしれません。

 

持ち家の場合は、面積が変わることによって毎年支払う税金も変わる場合があります。

 

ご自身でDIYされる場合は、後々のことも十分考慮した上で実行されることをおすすめします。

 

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