あなたは部屋の湿気がひどい時、どんな対処をしますか?
特に6~7月の梅雨の時期には、どんよりした雨の日も続きますし部屋にこもる空気がジメジメしていて嫌な気分になりますよね。
今回は、部屋の湿気がひどい時に行うべき対処方法について紹介したいと思います。
湿気対策の方法や湿気がたまりやすい条件の家についても書いていきたいと思います。
簡単にできる部屋の湿気の取り方とは?
気温や室温によって多少変化はありますが、人が快適な環境だと感じるのは、だいたい湿度が40~60%の場合であると言われています。
湿度が高い部屋、具体的には湿度が60%を超えてくると、部屋の中にある水分を含むものにカビなどが発生しやすく、さらにダニなども繁殖しやすい環境をつくってしまうとされています。
もし家の中ですごしていて、「空気がじめっとしているなぁ」とか、「ソファーやクッションが湿っぽい」など部屋の湿気がひどいと感じる場合は部屋の中の空気が停滞している可能性があります。
まずは部屋から外に通じる窓やドアを2箇所以上開け、空気の通り道を確保してあげるようにしましょう。
部屋の対角線に位置する窓2つなどが好ましいです。
外気を通して空気を循環させ、換気することによって、手軽に家や部屋の中の湿度を下げることが可能です。
キッチンや洗面室など、換気扇がある部屋の場合は換気扇を常時回しておくことも湿気対策になります。
しかし、雨の日であったり、住宅の様々な諸条件によって、窓やドアを開けても空気の通り道を簡単にはつくれない場合があると考えられます。
その時は、エアコンの除湿機能や除湿機を利用して湿度を下げるようにしましょう。
エアコンなどは湿度の設定もできるので、快適な環境をつくりだしやすいです。
湿気が多い部屋にも除湿機は効果的です。
部屋にエアコンや除湿機が無い場合には、湿気取りグッズを取り入れてみましょう。
シートタイプのものや、ビーズタイプのものなど、たくさんの湿気対策グッズ(湿気取りグッズ)が各メーカーから販売されていますので、いろいろ購入して試してみるのもいいかと思います。
もし、グッズなどの購入もせずに、家にあるもので湿気対策を行いたい場合におすすめしたいのは、重曹、炭、新聞紙・ダンボールなどがあります。
重曹は掃除につかうことも多いかと思いますが、湿気や匂いを吸収する役割も持ち合わせています。
乾燥している重曹をフタの空いた容器に移し、湿度が高い部屋に置いておくだけで湿気対策になります。
炭も同様に、湿気や匂いを吸収する効果が期待できますので湿度が高い部屋に置いておくだけでOKです。
新聞紙やダンボールは結露しやすい窓際の床部分に敷いておくと窓のサッシ付近の湿気や結露を吸収してくれます。
部屋の四隅の床付近にも湿気が溜まりやすいので、そのあたりに置くのも効果的です。
ただ、湿気ったままの新聞紙やダンボールを床に敷いたままにしておくと、それ自体にカビが生える場合がありますので、こまめに交換するようにしましょう。
もともと湿気がたまりやすいつくりの家もある!?
上記で紹介したような湿気対策をいくら行っていてもどうしても湿気がたまりやすいという家は存在します。
私は以前、住宅リフォーム会社での勤務経験があるのですが、リフォームを決断されるきっかけが今の家のひどい湿気だったというケースがありました。
そのお宅では、家のほぼ中央に位置する1階の押入内が一年中湿気っているような状態で、押入なのに服や布団などが一切収納できない状態が続いていました。
湿気対策として、市販の湿気取りポットを置いていらっしゃったのですが、梅雨のひどい時期は2週間もたたないうちに取り換えサインが出て、新しいものと交換しなければならないというような状態でした。
リフォームを機に押入を解体すると、床下の断熱材が押入部分にのみうまく敷かれておらず、他の部屋との室温差ができてしまっていたことや気密性に乏しく床下から水分が上がってきてしまっていたことによって湿度が上がっていたのだと分かりました。
結果、こちらのお宅のリフォームでは、他の部分も含め床下に備長炭を敷き、床下断熱材をしっかり入れることで室内の湿気をシャットアウトすることに成功しました。
このように、部屋の中で湿気取りグッズなどを用いて湿気対策をしていても家自体が湿気をためやすい構造になっているなど、自分ではどうにもできないケースもあります。
湿気は下にたまる性質があるので、2階よりも1階の方がジメジメしやすく、床下など地面に近い箇所が湿気りやすい傾向にあります。
また、もともと水はけの悪い土壌であるなど、湿気の多い土地、水分を含みやすい土地に家が建っている場合は注意が必要です。
いくら湿気対策を行っても効果が感じられない場合は、専門業者への相談もひとつの手です。
自分では見えないところに何か原因がある場合もあります。
これから新築で家づくりを行う場合、湿気対策としておすすめできる方法としては、ベタ基礎や珪藻土塗などがあります。
水分を含む地面に近い一戸建て住宅を新築で建てる場合は、家を支える土台・足元である基礎の部分をベタ基礎と言われる鉄筋コンクリートで広く一面を覆う基礎工法で建てることがおすすめです。
これは床下の土から余分な水分が室内に上がってくることを抑えられる効果があります。
珪藻土は調湿効果がある素材です。
室内の壁や天井に塗ることができる素材なので、壁や天井に塗っておくと何もしなくても室内の水分を吸ったり吐いたりして湿度を調節してくれます。
新築物件の壁や天井のカビ発生抑制にも役立ちます。
まとめ
今回は部屋の湿気がひどい場合の対処法や湿気のたまりやすい家についてご紹介しました。
高温多湿の日本で暮らす限り、ジメジメする嫌な湿気ともうまく付き合っていかないといけません。
今回紹介したように、湿度は高すぎてもカビやダニが発生しやすくなりますが、逆に低すぎても喉を傷めたり、風邪菌などウイルスが活発になる可能性も考えられます。
適切な湿度コントロールで快適な環境をつくりましょう。
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