銚子電鉄は、銚子駅から外川駅までの10駅、6.4kmを走るレトロなローカル線です。
銚子市特産のキャベツ畑の中を走りながらのどかな風景を楽しむことができます。銚子電鉄の駅周辺には、見所やおいしいものがあります。
銚子電鉄に乗り、いくつかの途中の駅に降りながら、銚子市の観光スポットに行ってきたことを紹介します。
JR銚子駅で「銚子電鉄」に乗り換え
JR特急しおさい号を利用すると、東京駅から銚子駅まで約1時間50分で着きます。
高速バスでも東京駅八重洲口から銚子駅まで約2時間半で着きます。
JR総武線のホームの奥にあるのが銚子電鉄の銚子駅です。銚子電鉄のホームでは、レトロでかわいい2両編成の電車に出会うことができます。
今回わたしが最初に乗ったのは、2000形(2001+2501)の大正ロマン電車です。窓ガラスに大正時代のステンドグラスを貼るなど、銚子電鉄の社員の方のアイディアがあふれる電車になっています。
切符は電車の中で買えます。乗り降り自由の弧廻り手形(1日乗車券)がお得です。
大人は700円、小児は350円です。
弧廻り手形の内側には、地球が丸く見える丘展望館と銚子ポートタワーの入場割引券がついています。また、犬吠売店で1000円以上買い物をした方は、100円割引になるサービス券もついています。
銚子電鉄の車内や駅の中においてある銚子電鉄観光ガイドブックには、弧廻り手形を見せるとサービスが受けられるお店の一覧がのっています。
地球の丸く見える丘展望館についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
地球の丸く見える丘展望館
仲ノ町駅
「仲ノ町駅」から徒歩5分のところに、ヤマサ醤油工場があります。「工場見学」は予約が必要です。
所要時間は約50分(映画上映約20分、工場見学30分)で、広い敷地内を歩いて見学します。
「醤油味わい体験館」は予約がいりません。ヤマサ醤油の歴史資料や道具類の見学、せんべい焼き体験が楽しめる施設です。おいしいしょうゆソフトクリームも販売しています。
売店では、ぬれ煎餅焼きそばを買うこともできます。
仲ノ町の駅には車庫が有り、その日非番の電車が整備されている様子を見ることができます。
ヤマサ醤油工場についてはこちらに詳しくかいてあります。
親子で楽しめるヤマサ醤油工場見学
観音駅
「観音駅」から徒歩7分、創業明治40年の老舗「さのや」の今川焼きは皮が薄めで餡子がぎっしり入っています。その餡は、豆から煮て作る自慢の黒あんと白あんです。
焼き上げたばかりのあつあつの今川焼きは、皮もぱりっとして香ばしいです。とってもおいしいので、ぜひ食べてみてください。
〔営業時間〕
9:00~16:30
〔定休日〕
水曜日・月1回日曜日
※銚子電鉄「観音駅」から徒歩7分
途中下車して乗った電車は、2000形(2002+2502)です。2015年4月10日より、銚電旧色復刻カラーとして運行を開始しました。
平成31年3月30日~令和1年5月12日まで、チーバ君の等身大のバルーンやぬいぐるみなどチーバ君満載の「チーバ君号」が運行されました。わたしも「チーバくん号」に乗りました。
チーバ君がいっぱいでうれしくなって、チーバ君の写真をたくさん撮ってしまいました。
本銚子駅
本銚子駅の駅舎はすてきな建物です。
これは、2017年に放映された日本テレビ系「24時間テレビ」の企画で、タレントのヒロミさんが本銚子駅の駅舎をリホームしてくれました。
通学で使う地元の小学生が安心して楽しく利用できる駅舎に生まれ変わりました。
駅の中は清水小学校の児童が作ったステンドグラスが飾られていて、とてもきれいです。駅舎の中のベンチにはブルーのタイルがつけられていておしゃれです。
ぜひ、新しくなった駅舎を見に来てください。
犬吠駅
ぬれせんべい
平成18年に運転資金確保のため、ぬれ煎餅購入を呼びかけた「電車修理代をかせがなくちゃ、いけないんです」のフレーズがインターネット上に広まり、ぬれ煎餅のブームが到来しました。
廃線の危機を救ったぬれ煎餅。今では、すっかり名物土産です。
銚子電鉄の「ぬれ煎餅」は、犬吠駅、仲ノ町駅、外川駅、※ぬれ煎餅駅で、販売しています。「ぬれ煎餅」は赤の濃い口味、青のうす口味、緑の甘口味の3種類があります。
1枚100円(税別)、5枚入り417円(税別)、10枚入り800円(税別)です。
※ぬれ煎餅駅は銚子電鉄直営のお土産の駅で、銚子電鉄の路線の中には無い駅です。
銚子駅、犬吠駅より車で15分
車で銚子に来たときには立ち寄ってみてください。
犬吠駅では、ぬれ煎餅手焼き体験コーナーがあり、家族で楽しむことができます。
値段は300円です。できたてのぬれ煎餅はとくにおいしいですよ。
まずい棒
最近では副業のぬれせんべいもふるわずこのままではまずいということで、「まずい棒コーンポタージュ味」が平成30年8月に発売されました。
平成31年3月にはチーズ味も登場しました。
名前は「まずい棒」ですが味はおいしいです。
「まずい棒」15本 600円
鯖威張る弁当
鯖威張る弁当は平成30年10月に発売されました。
水揚げ量が8年連続日本一の銚子漁港のサバが「威張るくらい」ふんだんに使われていることや銚子電鉄の生き残り(サバイバル)への願いから名付けたということです。
このお弁当は、サバの水煮の炊き込みご飯の上に、塩焼きした鯖を乗せて、漬け物をトッピングしたものです。
まずい棒にも描かれている、まずえもんのイラストと「経営状況はまずいけどこれはウマい」というコメントと銚子電鉄代表の竹本さんが考えたダジャレ6つをあしらった掛け紙で包んであります。
価格は600円(税別)です。予約販売も受け付けています。
たい焼き
銚子電鉄の名物のひとつ「たい焼き」を製造販売する売店が、観音駅から犬吠駅に移転し、2017年6月にリニューアルオープンしました。
あんことクリームの2つの味を楽しめます。値段は100円です。たい焼きの他にも、揚げたこ焼き350円、フライドポテト100円もあります。
銚子商業高校開発商品 キャベツメロンパン・ぬれ煎餅アイス
銚子市にある、県立銚子商業高等学校では、地元の企業と連携した商品開発授業で生徒が商品を企画し、ユニークな商品をたくさん手がけています。
これまでに、商品化されたのは、「銚子キャベツメロンパン」「キャベツめろんマカロン」「ブルーベリータルトマカロン」「トマト甘食」「ぬれ煎餅アイス」「ぬれ煎餅抹茶アイス」などがあります。
その中でもおすすめなのが、「キャベツメロンパン」と「ぬれ煎餅アイス」です。
「キャベツメロンパン」はクッキー生地にキャベツが練り込まれています。本当にキャベツが入っているなんてびっくりです。中はふわふわ、外はサクサクの食感がたまりません。「キャベツメロンパン」は大人気商品なんですよ。
「ぬれ煎餅アイス」は、アイスクリームの中にぬれ煎餅をチップにして混ぜてあります。アイスクリームの甘さとぬれ煎餅の香ばしさと塩辛さががうまく調和しています。
旅の思い出に味わってみてはいかがですか。
「キャベツメロンパン」186円(税別)
「ぬれ煎餅アイス」200円(税別)
犬吠駅から乗った電車は、3000形です。平成27年末に2両銚子電鉄で入線し3000形としてデビューしました。カラーは「澪つくし号」のブルーのイメージカラーになっています。
年末年始
JR東日本では元旦に、日の出前に銚子駅に到着する特急電車初日の出号を運行しています。
銚子駅に着いたら銚子電鉄に乗り換えます。銚子電鉄も臨時列車を運行し初日の出を見に行くお客さんを犬吠駅まで運びます。
犬吠駅では、2019年の元旦銚電屋台村が出ていました。時間はAM4:30~8:00までで、もつ煮、つみれ汁、餅、甘酒、ぬれ煎餅、熱燗、焼酎、ビールなどが販売されました。
また、お笑い芸人のワハハ本舗のタマ伸也さんの初日の出ライブが行われました。
2020年もおいしい屋台が出店したり、楽しいイベントが企画されたりすると思います。
犬吠埼灯台
犬吠埼の突端にそそりたっている犬吠埼灯台。銚子観光のシンボルです。レンガづくりの西洋式の白亜の灯台です。高さは32メートルあります。
99段のらせん階段はちょっときついですが、展望台から見た景色は雄大で素晴らしかったです。とてもさわやかな気分になりました。
犬吠埼灯台についてはこちらに詳しく書いてあります。
みどころいっぱい 景色に感動 犬吠埼灯台・犬吠埼周辺
犬吠埼遊歩道
犬吠埼遊歩道の落石防止措置が完了し、平成19年11月から通行止めになっていた犬吠埼の「白亜紀浅海堆積物」の標柱までの区間が約50メートル通行可能になりました。
また、今回の通行止め解除により、犬吠埼灯台の下の馬糞池が望める地点まで足を運ぶことができるようになりました。間近に海を眺めながら、犬吠埼の散策を楽しむことができました。「白亜紀浅海堆積物」は見応えがありました。
おすすめランチ
☆犬吠テラステラス
灯台の近くに犬吠テラステラスがあります。
1階に海の見えるカフェがあり、ドリンクだけで無く、スイーツやランチメニューも用意されています。ナポリタンやミートソースなどのパスタ類、カレー、ピラフ、ホットドック等のメニューもあるので、小さなお子さんにも食べられるものがあると思います。
〔営業時間〕
9:00~18:00
〔定休日〕
なし
☆なぎさや
灯台のすぐ近くに、なぎさやがあります。
海と灯台を見ることができる大衆的なお店です。各種の新鮮な魚貝を使ったおいしい海鮮丼や天丼を食べることができる和食レストランです。ラーメンやミックスフライ、お子様セットもあります。
店内にはおみやげ物屋さんと食堂がありますが、どちらも使う場合には先に食堂で食べると、5%オフチケットがもらえます。
〔営業時間〕
9:00~18:00
〔定休日〕
なし
☆島武水産
銚子電鉄犬吠駅のすぐ近くに「島武水産」があります。回転寿司と地魚の定食やどんぶりなどの魚料理の両方を楽しむことができます。
提供されるお魚は鮮度がよく、おいしいものばかりです。
回転寿司のネタが大きくて食べ応えがあります。
〔営業時間〕
月・水・木・金曜日
11:00~15:00
17:00~20:00
土曜日・日曜日
11:00~20:00
〔定休日〕
火曜日
日帰り温泉とランチ
犬吠埼にはいくつか日帰り温泉がありますが、「犬吠埼ホテル」をおすすめします。
太平洋を眺めながら入浴できる露天風呂「黒潮の湯」と女性に人気の「アロマの湯」を日帰りで楽しめるプランがあります。タオルとバスタオル付きなので手ぶらで気軽に立ち寄れます。
広大な海を眺めながら入浴しリラックスした後に、ホテルの和洋中レストランでランチを食べるのもいいかなと思います。
〔営業時間〕
9:00~22:00(最終受付21:30)(木曜のみ11:00から)
〔日帰り入浴料〕
平日 大人 1,200円 小人800円
土・日・祝日 大人1,500円 小人1,000円
〔お問い合わせ〕
0120-31-5489
〔特別割引チケット〕
スマホの犬吠埼ホテルの公式HPの中に、特別割引チケットの画面があるので、その画面をフロントに見せると通常の300円引きで利用できます。
外川駅
終着駅は外川駅です。
外川駅は、大正12年開業当時の面影を残す情緒ある木造駅舎です。
デハ801
外川駅には、ホームの端に「デハ801」が展示されています。
1950(昭和25)年に製造され、伊予鉄道600形として活躍しました。銚子電鉄に入線後も主力車両として使用されていましたが、車両交代で現役を引退しました。2017年に修復工事を終え、外川駅に保存中です。
わたしが行った日は、雨が降ったりやんだりしていたので中に入れませんでしたが、普段は車両の中を見学できます。
外川の町並み
古き良き漁師町の風情が残る町です。狭い路地が碁盤の目のように整備され坂を下れば漁港へと続きます。
外川の町では、どこか懐かしい風景を見ることができます。のんびり外川の町を歩いてみるのもいいですね。また、外川の特徴はたくさんの坂道があること。坂の上から漁港の方に向かって写真を撮ることが人気です。
外川ミニ郷土資料館
漁師たちのかつての暮らしぶりを伝える資料が展示されています。地元の小学生の作品も並ぶ、あたたかみのある資料館です。
榊原豆腐店
明治42年創業と100年以上の歴史がある豆腐店です。
豆乳プリンが特に人気があります。豆乳プリンの他にも、お豆腐やざる豆腐、湯葉とうふ、生揚げ、揚げざるとうふなどが販売されています。
わたしは豆乳プリンのプレーンと大納言を買って家で食べてみました。店先のヒゲタ醤油のベンチに座って食べることもできます。
プレーンは豆乳プリンの上にたっぷりのきなこと黒蜜をかけて食べます。ほのかな甘みの豆乳プリンと、きなこと黒糖の相性は最高で本当においしいです。大納言の方は、大粒のあずきがたくさん入っていて、あずきのうまみ加わり絶品です。また買いに行きたいと思いました。
まとめ
銚子電鉄の乗り降り自由の弧廻り手形(1日乗車券)を使って行く、いろいろな銚子の観光スポットを紹介してきました。
銚子電鉄に乗ってのどかな景色を眺めながら、ゆったりほのぼのとした1日を過ごしてみませんか?ぜひ、銚子電鉄を使って銚子のよさを味わってみてください。
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